エンタイアとは?
切手収集における「エンタイア」とは、切手が貼ってある状態の使用済みハガキや封筒のことを指します。
ちなみに、切手だけ切り取ったものは「エンタイア」とは呼べません。それらは「紙付き切手」や「オンピース」、あるいは「エンタイアカット」「エンタカット」などと呼ばれます。
エンタイアの価値は、貼ってある切手の種類や年代の他、郵送した日付や経路、消印によっても大きく異なります。歴史的価値のあるエンタイアであれば、書いている内容や宛先などによっても価値が大幅に上下します。
その当時に押された消印や、あるいは地方限定の消印などに惹かれる切手収集家も多く、切手単体よりも更に深いレベルの探求が可能です。
そういった点に惹かれてエンタイアを収集する切手愛好家も多く、エンタイアとしての価値が高いものは、切手買取でもかなり高い買取価格が期待できます。
例えば、「青色勅額10銭」という切手のエンタイアは、一部のものは300万円もの価値がつきますが、これは切手の発送時期や消印日付などの複合的な要素によって、切手単体よりも大幅に価値が上回った結果です。
青色勅額10銭のエンタイアは昔、某鑑定番組に取り上げられていたこともあるので、ご存知の方も多いかも知れません。ちなみに、日本で最初に贈られた郵便物のエンタイアには、なんと3000万円もの価値がついています