AD糊(エーディー糊)とは?

AD糊の画像

AD糊とは、切手に使われていた裏糊の一種です。(切手の裏糊については、こちらで説明しています。)
大体昭和30年代に使われていた糊ですが、1962年(昭和37年)から現在においては、PVA糊が使われるようになりました。

これまでの切手に使用されていた裏糊は「アラビアゴム糊(A糊)」でしたが、湿気に非常に弱いことが問題視されていました。 湿気によって切手同士がくっついてしまうので、それを防ぐため、硫酸紙を挟んで保管していたほどです。 また、経年によってシミも生じやすく、この時代の切手で裏糊が綺麗に残っているものは極めて稀で、買取価格も高くなってきます。

やがて、時代が昭和に差し掛かると、「デキストリン糊(D糊)」が開発されます。 ただ、デキストリン糊単体でも、こちらも湿気に弱いという弱点がありました。

そのため、アラビアゴム糊と、新しく開発されたデキストリン糊を混ぜて作られたのが「AD糊」です。 ただ、A糊とD糊の調合比率は様々で、この比率によっても更に細かく分類されています。
AD糊が使用されたのは、大体1956年から1962年頃までと非常に短い間です。 戦後になるとPVA糊の研究が進み、切手の裏糊として実用化されたことで、AD糊はその歴史に幕を下ろしました。

同じ切手であっても、「裏糊がAD糊」「裏糊がPVA糊」というだけで、希少性や価値が大きく異なる場合があります。 切手の専門性が高い買取業者であれば、こうした裏糊の状態もしっかりチェックし、買取価格を算出してくれます。

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