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裏糊(裏のり)とはどういう意味?

切手用語集

裏糊(裏のり)とは?

裏糊(裏のり)について

切手の裏糊(裏のり)とは、簡単にご説明すると切手の裏に塗布されている糊のことです。

水気によって液体になり、はがき等に貼り付けることが出来ます。

昔の切手の裏のりには、デンプン質のデキストリンが使用されていましたが、現在はPVA(ポリビニルアルコールに酢酸ビニルソルビットを添加したもの)が使われています。

この糊の粘着は水分に反応するため、急いでいるときには切手を舐めて貼りつけることも出来ます(裏糊の成分的に毒性はありません)。

日本においての切手裏糊の歴史は長く、1872年に発行された「桜切手」という切手は、既に糊をつけた状態で発行されていました。

日本で初めて切手が発行されたのが1871年ですし、それ以前には外国の切手で既に糊付きのものが発行されていましたので、切手と裏糊の付き合いは非常に長く、歴史あるものだということがよく分かります。

そのため、大半の切手には裏糊が付いた状態で発行されていますが、終戦直後の切手は材料不足のため、あえて裏糊を付けずに発行されたものもあります。

第二次昭和切手、第三次昭和切手、第一次新昭和切手が糊無し切手に該当しますが、当時の裏糊はまだジャガイモのでんぷん質を利用したものだったため、確保が難しく、やむなく糊無し切手として発行されました。

切手買取においては、裏のりの状態で買取価格が変わってしまうことも多々ありますので、出来れば綺麗な状態での保管を心掛けたいものです。

切手が発行されたままの裏糊が綺麗に残っている状態は、切手収集用語で「OG(オリジナルガム)」といい、切手買取においてもコンディション面での高値がつきやすくなります。

逆に、裏糊がなくなっていくことを「糊落ち」といい、買取価格の減額の対象になってしまうこともありますので、特に古い切手を売る際には確認しておきたいポイントです。

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