山下白雨切手の買取価格と詳細
切手趣味週間の第一回目となる切手は、葛飾北斎が描いた浮世絵「富嶽三十六景・山下白雨(さんかはくう)」小型シートです。
発行日は1947年11月1日で、300万枚が発行されました。
切手趣味週間・山下白雨の特徴としては、1円切手を5枚組み合わせた小型シートの形式で発行され、図柄は第一次昭和切手の「新昭和切手・北斎富士」をそのまま流用したものとなっていることです。
第一次昭和切手の方は発行時期によってインクの濃さに差があり、濃青・淡青として区別され価値もそれぞれ異なるものとなります。
実際の山下白雨の絵は通称「黒富士」と呼ばれる通りに黒色・茶色が使用されているのと異なり、切手の方は青色の単色刷りとなっていますが細部まで表現された迫力ある富士山で、本家とはまた少し違った表情を伺うことが出来ます。
しかし当時の切手コレクターからの人気はあまり振るわず、大量の在庫を抱えることとなってしまったのです。
この時代はまだ切手趣味週間という名称が定着しておらず、山下白雨シートの上部に書かれているのも「切手趣味の週間」となっています。
切手趣味週間という呼び名が定着したのは1955年の「ビードロを吹く娘」からで、それまでは趣味の切手週間と呼ばれていたりもしました。
山下白雨の現在期待できる買取相場は、綺麗なもので大体180円~300円前後で、使用済みになると少し価値が上がり、買取価格が350円くらいになる場合もあります。
状態が悪いと価値が下がってしまいますので、もし山下白雨切手を所持している場合はなるべく綺麗な状態で保存するよう心掛けておくと良いでしょう。
ちなみにこの切手趣味週間・山下白雨に加刷を施したものが、1948年に発行された「北斎百年祭」小型シートになります。
1948年は葛飾北斎の100年祭に当たる年で記念展覧会が開催される運びとなったため、切手趣味週間の売れ残りの山下白雨に加刷を施し販売を行いました。
切手趣味週間で抱えた大量の在庫は北斎百年祭記念切手へと姿を変え、各会場で販売され無事に完売したそうです。
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