
印刷エラーとは?

「印刷エラー」とは、エラー切手の中でも"印刷によってもたらされたエラー"のことを指します。
こうしたエラー切手は偶然の産物であるうえ、大抵は出荷前の検品ではじかれてしまうので出回る数が極端に少なく、希少価値が高くなっています。
エラーの内容によって詳細な種類が異なり、多色刷りのうち一色が抜けてしまっている「印刷漏れエラー」、使用するインク色を間違えてしまっている「彩色エラー」、印刷用紙をセットする向きを間違えたことによる「逆刷エラー」などがあります。
逆刷エラー切手の例として、明治4年に発行された"逆さま竜文切手500文"が知られており、こちらは切手カタログ最高評価額となる3500万円もの額が付けられていることでも有名です。
また画像の切手は、ウェーデンの有名なエラー切手「黄色の3シリング・バンコ」であり、印刷機取り換えの際の手違いで、本来は緑色であるべきインクが黄色に変わってしまった「彩色エラー」の切手です。