エンボス(エンボス加工)とは?
切手収集用語における「エンボス」とは、2つの意味があります。
一つ目の意味は、そのまま”エンボス加工”の装飾のことを指します。エンボス加工とは、用紙を型で挟んで圧力を加え、凹凸を施す装飾のことです。
エンボス加工をすると、デザインが浮き出したような立体感ある仕上がりになり、切手の意匠としてもよく採用されています。
もうひとつの「エンボス」とは、予期せぬエンボス加工が写ってしまったエラー切手のことを指します。
特に古い切手だと、印刷ミスによって意図しないエンボスが写ってしまった切手も数多くあり、エラー切手の一種として収集対象になったりもします。
切手の裏面をあらゆる角度から光に当ててみると、裏糊のツヤによってエンボスのエラーが分かります。
表の切手と同じ図柄がエンボスとして出ているものもあれば、全く別の切手の図柄がエンボスとして浮き出ている場合もあります。
例えば、紙幣や硬貨などのエラー品は珍品として高い価値が付きますが、切手においても同じことがいえます。
エンボスが鮮明なもの、シート切手でまとまってエンボスが確認出来るものだと、特に希少価値が高く、切手買取の際にはぜひ査定員に伝えておくべきポイントです。
エンボスエラーの発見によって、買取価値が倍以上跳ね上がった例もありますので、切手買取においても注目しておきたいエラー切手のひとつです。