沖縄切手(琉球切手)とは?買取価格はどれくらい?
まず、「沖縄切手」は「琉球切手」という名称でも呼ばれていて、厳密には二つの呼び方で意味は多少異なるのですが広義の意味では「沖縄切手」と「琉球切手」は同じ意味で使用されるので、このページでは以下「沖縄切手」という呼び方をメインにします。
沖縄切手というと、単純に沖縄で発行された切手の総称かと思われるかもしれませんが、実際の定義は1945年~1972年の間に沖縄で発行された切手となり、この期間は沖縄がアメリカ軍によって占領されて本土復帰するまでの期間を指します。
その為、沖縄切手の額面には「銭」「円」以外に「セント」も存在します
沖縄切手は沖縄文化が反映された独自性の高いデザインな事からコレクター間でも人気が高く、また現在では発行されていない種類の切手であるため希少性も高い事から、額面以上の買取価格や価値をもつ種類が多く存在します。
その高さはバラ一枚で1万円を超える価格で取引される切手もあり、「改訂加刷」の額面が100円の切手は1枚で10万以上の価値で取引されているほどです。
「沖縄切手というと価値が低い」と考える方もいますが、これは沖縄切手が廃止される年代付近で「投機目的」で大量に購入するものが大量に現れた事で、沖縄切手の価値が大暴落した事件が起きたことが理由でしょう。
この事件は小学生ですらお年玉を使い果たして投機目的で購入したほどの社会問題となりましたが、現在では沖縄切手の価値は戻っていますし、初期の時代に発行された沖縄切手は年々希少性のが上がる事から価値も比例して上がっているといえます。
沖縄切手とはいえ額面くらいの価値しかない種類もありますが、「沖縄切手は価値が期待できる切手」ですので、お持ちであればぜひこのページで沖縄切手の価値を調べてみてください!
ですが、このページでも説明していない沖縄切手の種類もありますし、状態等も加味した正確な沖縄切手の買取価格や価値までは流石に説明することはできませんので、下記で簡単かつ正確に沖縄切手の価値を調べる方法をご紹介します。
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沖縄切手の正確な買取価格を調べる方法
このページでは一覧リストで沖縄切手の買取価格を説明していますが、素人では手持ちの記念切手の種類を判別する事も難しいです。
そして、ここではあくまでも記念切手の目安の買取価格(価値)ですので、簡単かつ楽に記念切手の正確な買取価格を知る方法をご紹介します。
その方法とは、切手買取業者にメール査定を依頼するだけです。
シンプルな方法ですが、この方法は非常に合理的で、切手は写真さえ送れば正確な査定が可能なので、これだけで専門家に沖縄切手を査定してもらえます。
特に、価値が高い事を知っている沖縄切手をお持ちであれば、一度メール査定にて正確な査定をしてもらう事をおすすめします。
そして、メール査定であれば買取自体も簡単に断れのも安心できるポイントですね。
記念切手をメール査定してもらうのにおすすめの切手買取業者は次のページを参考にしてください!
沖縄切手の買取価格と概要の一覧
では、沖縄切手(全18種類)の買取価格や概要を紹介していきます。(発行年代順)
沖縄切手名をタップ(クリック)すると買取価格と概要が確認できます。
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琉球大学開校記念切手
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植林記念切手
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琉球政府創立記念切手
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ペルリ来琉100年記念切手
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第3回新聞週間記念切手
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甘藷伝来350年記念切手
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愛林週間記念切手
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自動式電話開通記念切手
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第4回新聞週間記念切手
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はと航空切手
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天女航空切手
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改訂加刷切手
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米ドル改訂加刷
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第1次普通切手
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第2次普通切手
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文化財(建造物)シリーズ切手
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琉球速達切手
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西表政府立公園(不発行切手)
琉球大学開校記念切手の価値と買取価格
「琉球大学開校記念切手」とは大城皓也氏がデザインを務めた琉球大学開校を記念した切手で、首里城跡に琉球大学を開校したことから、琉球大学本館と首里城のシルエットが図柄に採用されたといわれています。買取価格は美品だと2000円~3300円前後まで期待できますので、複数枚見つかればかなり高い金額での買取も見込むことが出来ます。
琉球大学開校記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:3円並品1000円~2000円美品2000円~3300円シート55000円~18万円
植林記念切手の価値と買取価格
植林記念切手は1951年に発行された沖縄切手で、図柄は琉球松の絵、そして琉球の五偉人のうち一人である蔡温の名前が描かれています。そのため植林記念切手は「蔡温記念」と呼ばれることもあります。買取価格は未使用美品のバラ切手だと1500円~3000円前後までが期待できますが、状態や消印の有無・シートか否かによっても価値は異なります。
植林記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:3円並品800円~1500円美品1500円~3000円シート7万円~24万円
琉球政府創立記念切手の価値と買取価格
琉球政府創立記念切手は、米国の統治下に置かれていた沖縄が琉球政府となったことを記念して発行された切手で、図柄は双葉と琉球列島、そして平和を象徴する鳩が描かれた沖縄切手です。琉球政府創立記念切手は、沖縄切手の中では非常に価値が高く、美品のバラ切手一枚で4000円~6500円前後の買取価格も期待することが出来る、価値の高い沖縄切手です。
琉球政府創立記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:3円並品2000円~4000円美品4000円~6500円シート22万円~75万円
ペルリ来琉100年記念切手の価値と買取価格
ペルリとはかの有名なアメリカ海軍マシュー・ペリーのことで、3円はペリーと琉球執政の会見の様子が、6円にはペリーと艦隊が描かれています。価値は3円の方が高く、3円の買取相場は美品だと400円~900円前後も期待できますが、6円切手は最大100円~150円前後の買取価格になります。2種が揃った初日カバー(FDC)だと500円ほどの価値になることもあります。
ペルリ来琉100年記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:3円並品200円~400円美品400円~900円シート15000円~5万円
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額面:6円並品40円~100円美品100円~150円シート3000円~9000円
第3回新聞週間記念切手の価値と買取価格
沖縄切手の中でも新聞週間記念切手は知名度が高く、切手愛好家からの人気も高いです。第3回新聞週間記念切手には琉球新聞の創刊に関わった人物である太田朝敷と鉛筆の形をした紙型が描かれており、買取価格は美品だと400円~700円前後まで期待できます。太田朝敷は沖縄で生まれた政治家で、琉球新報の設立に参加しただけでなく首里市長にも選任された人物です。
第3回新聞週間記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4円(太田朝敷)並品200円~400円美品400円~700円シート13000円~45000円
甘藷伝来350年記念切手の価値と買取価格
甘藷伝来350年記念切手は1955年11月26日に発行された沖縄切手で、図柄には野国総管宮社殿と甘藷(さつまいも)が描かれています。買取価格は一枚辺り300円~650円前後までが期待でき、複数枚見つかればまとまった買取額が見込めます。切手の状態によっても買取価格は大幅に上下しますので、保管しておくのであればなるべく綺麗な状態で置いておくことをお勧めします。
甘藷伝来350年記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4円並品200円~300円美品300円~650円シート1万円~35000円
愛林週間記念切手の価値と買取価格
愛林週間記念切手とは1956年2月18日に発行された沖縄切手で、額面は4円の1種類のみとなります。愛林週間は沖縄切手の中での価値は普通くらいですが、切手買取店を利用した場合の買取価格は美品だと300円~600円前後も期待できます。地上戦となった沖縄では戦後に緑地回復のための数々の施策が進められ、毎年2月18~25日までを愛林週間と定めていました。
愛林週間記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4円並品150円~300円美品300円~600円シート1万円~33000円
自動式電話開通記念切手の価値と買取価格
自動式電話開通記念切手の買取価格は一枚辺り最大600円~1000円前後が期待でき、沖縄切手の中でも比較的高めに売ることの出来る切手です。図柄は電話機とダイヤルが描かれており、額面は4円の1種類のみの発行となります。前述した買取価格は美品の場合ですが、並品であっても300円~600円前後の買取価格も期待できる沖縄切手です。
自動式電話開通記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4円並品300円~600円美品600円~1000円シート16000円~55000円
第4回新聞週間記念切手の価値と買取価格
新聞週間記念切手のうち一枚となるのが、この「第4回新聞週間記念切手」です。図柄には当真嗣合の肖像とペンが描かれており、額面は4円にて発行されました。切手買取での買取価格は、バラ切手単位で250円~800円前後まで期待でき、沖縄切手の中では高めで売れる部類となります。当真嗣合とは沖縄出身の衆議院議員ですが、過去は琉球新報社の記者も務めていた人物です。
第4回新聞週間記念切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4円並品250円~400円美品400円~800円シート13000円~45000円
はと航空切手の価値と買取価格
はと航空切手とは1950年2月15日に発行された沖縄切手で、額面は8円、12円、16円の3種類が発行されました。3種の中では最も価値の低い16円でも250円~900円前後までの買取価格も期待でき、12円だと最大3000円程度、8円の買取価格は最大4500円前後まで期待できます。美品か並品かで価値は変わってしまいますが、かなり高めで売れる沖縄切手です。
はと航空切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:8円並品1400円~3000円美品3000円~4500円シート15万円~50万円
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額面:12円並品800円~2000円美品2000円~3000円シート11万円~35万円
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額面:16円並品250円~500円美品500円~900円シート35000円~12万円
天女航空切手の価値と買取価格
天女航空切手は1951年から1954年にかけて発行された沖縄切手で、額面は13円、18円、30円、40円、50円の5種類があります。この中で最も価値の高い切手は50円切手で、単純に発行枚数が少ないことからも価値が高くなっています。50円の買取価格は美品だと300円~450円前後まで期待でき、その他の額面も40~350円ほどの買取価格も期待できます。
天女航空切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:13円並品40円~80円美品80円~130円シート2500円~9000円
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額面:18円並品60円~120円美品120円~180円シート4000円~13000円
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額面:30円並品70円~180円美品180円~250円シート5000円~16000円
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額面:40円並品100円~200円美品200円~350円シート7000円~24000円
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額面:50円並品130円~300円美品300円~450円シート9000円~3万円
改訂加刷切手の価値と買取価格
改訂加刷切手は沖縄切手の第二次普通切手50銭の唐しじに加刷を施した切手であり、1版~3版まである10円と100円の2つの額面があります。10円切手では第3版が最も高く、美品の買取相場は2000円前後まで期待出来、1版・2版も120~1500円前後までの買取価格も期待できます。100円は非常に価値が高く、美品だと7万円~10万円前後までの買取価格がつくこともあります。
改訂加刷切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:10円(1版)並品400円~1000円美品1000円~1500円シート5万円~18万円
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額面:10円(2版)並品120円~300円美品300円~450円シート18000円~6万円
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額面:10円(3版)並品600円~1000円美品1000円~2000円シート8万円~25万円
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額面:100円並品3万円~7万円美品7万円~10万円シート400万円~1300万円
米ドル改訂加刷の価値と買取価格
米ドル改訂加刷切手とは航空料金の切手が不足したために急きょ普通切手に加刷を施した切手であり、加刷の字体や大きさにもバラつきがあるのが特徴です。額面は9c、14c、19c、27c、35cの5種類で発行されました。9c、14c、19cの買取価格は80~180円前後までが期待できる買取相場ですが、27c、35cだと美品であれば350円前後までの買取価格も期待できます。
米ドル改訂加刷切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:9セント並品50円~100円美品100円~180円シート1万円~33000円
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額面:14セント並品40円~100円美品100円~150円シート5000円~17000円
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額面:19セント並品50円~80円美品80円~180円シート7000円~25000円
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額面:27セント並品110円~200円美品200円~350円シート13000円~45000円
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額面:35セント並品110円~200円美品200円~350円シート13000円~45000円
第1次普通切手(沖縄切手)の価値と買取価格
第一次普通切手は1948年に発行され、初版は灰白紙で発行されましたが1949年の再販版では白紙で発行されています。灰白紙と再販の白紙では価値が異なり、種類によりますがどちらかというと灰白紙の方が全体的に買取価格が少し高くなる印象です。大体50~2000円位の買取相場ですが、初版の1円切手は価値が高く、一枚で最大2万円前後の買取価格まで期待できます。
第1次普通切手(沖縄切手)の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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5銭(初版・灰白紙)並品100円~120円美品120円~300円シート13000円~45000円
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5銭(再版・白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート8000円~2万円
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10銭(初版・灰白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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10銭(再版・白紙)並品80円~150円美品150円~250円シート8000円~25000円
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20銭(初版・灰白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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20銭(再版・白紙)並品80円~150円美品150円~250円シート8000円~25000円
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30銭(初版・灰白紙)並品70円~150円美品150円~250円シート8000円~3万円
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30銭(再版・白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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40銭(初版・灰白紙)並品500円~1200円美品1200円~2000円シート6万円~20万円
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40銭(再版・白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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50銭(初版・灰白紙)並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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50銭(再版・白紙)並品80円~150円美品150円~250円シート8000円~25000円
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1円(初版・灰白紙)並品6000円~1万円美品1万円~2万円シート70万円~240万円
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1円(再版・白紙)並品80円~150円美品150円~250円シート8000円~25000円
第2次普通切手(沖縄切手)の価値と買取価格
沖縄切手の第二次普通切手は1950年から発行されており、第一次切手とは図柄も額面も全く異なるものとなります。買取価格は50銭・1円は10~180円程度までですが2円からは買取価格が比較的高くなり、バラ切手単位で130円~1500円前後までの買取相場が期待できます。ちなみに50銭切手は1958年から発行されていた純白紙のものもありますが、買取価格に変化はありません。
第2次普通切手(沖縄切手)の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:50銭並品10円~12円美品12円~15円シート350円~2000円
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額面:1円並品50円~100円美品100円~180円シート6000円~2万円
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額面:2円並品200円~400円美品400円~650円シート3万円~10万円
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額面:3円並品400円~1000円美品1000円~1500円シート5万円~18万円
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額面:4円並品130円~300円美品300円~450円シート16000円~55000円
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額面:5円並品150円~250円美品250円~500円シート2万円~7万円
文化財(建造物)シリーズ切手の価値と買取価格
文化財シリーズ(建造物)は1952年から1953年にかけて発行されていた沖縄切手で、沖縄の歴史的な建造物が題材となっています。買取価格は1円、2円、3円はおよそ10円程度になることも多いですが、6円からは60~900円前後の買取価格まで期待できます。ちなみに最も価値が高いのは100円切手で、並品でも250円~600円前後の買取相場も期待できます。
文化財・建造物シリーズの買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:1円並品10円~12円美品12円~15円シート1000円~1500円
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額面:2円並品10円~12円美品12円~15円シート1000円~1500円
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額面:3円並品10円~15円美品15円~20円シート1000円~3000円
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額面:6円並品60円~150円美品150円~200円シート7000円~24000円
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額面:10円並品60円~150円美品150円~200円シート6000円~2万円
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額面:30円並品150円~300円美品300円~600円シート2万円~7万円
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額面:50円並品200円~400円美品400円~600円シート2万円~65000円
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額面:100円並品250円~600円美品600円~900円シート28000円~9万円
速達切手(沖縄切手)の価値と買取価格
沖縄切手の速達切手は1950年2月15日に発行され、額面は5円の1種類のみになります。図柄はタツノオトシゴと沖縄地図が描かれており、沖縄切手らしいデザインです。美品だと1000円~1500円前後までの買取価格も、並品でも400円~1000円前後の買取価格も期待できます。使用済みの価値は少し下がりますが、初日カバー(FDC)であれば価値が倍以上になることもあります。
速達切手(沖縄切手)の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:5円並品400円~1000円美品1000円~1500円シート6万円~20万円
西表政府立公園の価値と買取価格
沖縄切手「西表政府立公園」は不発行となった切手で、沖縄政府立公園シリーズの第三集として1971年に発行予定だったものでした。ですが証紙として流用していた事例があり、少数ですが市場に出回りました。今では未使用の横流れ品も出回っていますが極めて希少価値が高い切手のため買取価格も高く、美品だと1枚で5000円~7500円前後までが期待できます。
西表政府立公園切手の買取相場リスト
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額面 / 種類名並品美品シート
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額面:4セント並品2200円~5000円美品5000円~7500円シート6万円~20万円